介護士ファースト

介護士の介護士による介護士のためのブログ「頑張っている介護士をホワイトな職場へ」

介護士の年齢制限ってどのくらい?

f:id:kaigoshifirst:20190214221737j:plain


介護士が働く職場に行くと、どの施設にも幅広い年齢層の介護士が働いていることに気づくと思います。

もちろん若い頃から介護士として働き続けているベテランスタッフもいますが、最近では中高年世代を対象にした介護の求人が増えていることもあり、50代、60代から初めて介護の現場で働き始める人も多くみかけます。

しかし実際、介護士の年齢に制限はあるのでしょうか?

今回は、これから介護士として働いてみたいと考えている中高年の方々に向け、介護士はいったいどの位の年齢、年代まで働くことができるのかをまとめてみました。

中高年世代対象の介護士の求人は増え続けている

介護士の人材不足の問題は、日常的にニューズでも話題になっています。

特に日本の介護業界では、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者世代となるいわゆる「2025年問題」にも注目が集まっていますが、その他にも介護業界には解決が難しい問題が山積しています。

国もそれに合わせて、介護士の処遇改善に向けた取り組みや、資格制度の見直し、外国人労働者を増やすなどの様々な人材確保の施策を進めていますが、それでも改善につながる目途は立っていない現状です。

こうした中で、介護の求人も年齢制限を設けずに募集している施設や事業所が多くあります。

資格や経験があればすぐに採用されることが多いこと、また無資格や未経験でも仕事に就けるということもあり、50代、60代でもすぐに働ける仕事として選ぶ人もいるようです。

仕事に就いても長続きしない人が多い介護業界

介護の仕事は、他の業界の仕事に比べ、比較的早く仕事に就ける場合が多いです。何故なら前述のように、全国的にどこに行っても人手不足の状態にあるため、現場としても少しでも人材確保が急がれているからです。

私の知りあいの介護施設の管理者が、中高年の求人の採用について、こんな話をしてくれました。 最近私の職場に、50代の女性で「介護の仕事に就きたいのだけれど、この年齢で応募しても大丈夫でしょうか?」との問い合わせがありました。

「うちは年齢制限は設けてないので、もし関心があるようでしたら一度見学に来てみて下さい。」と伝えたところ、すぐ施設見学に来られ、その後面接を受け採用となった人がいます。

彼女は自分の母親の介護をする中で、多くの介護サービスのスタッフに支えられたとのことがきっかけで、自分も介護の仕事に就きたいと考えるようになったとのことでした。

しかし彼女のように、自分で介護の仕事に就きたい」と考える人ばかりではないようです。実際に「他の仕事がなかったから仕方なく・・・」という人もいて、そういう理由で働き始めた場合には。

正直長続きはしませんよね。また介護の仕事内容等を理解しないまま、他の業界から転職してくる中高年もいますが、肉体的にも精神的にも大変なことが多いため、実際働き出してから「こんなはずではなかった・・・」と離職していく人も多いです。

このような現場の声を聞いてみると、これは一概に年齢だけの問題でもないように思います。

まとめ

介護業界には、福祉系の専門学校を卒業したての20代から、結婚し子育て中の人、子育てを卒業した主婦、定年退職をした人達まで、幅広い年代の職員が働いています。

介護の仕事は、年齢が高くなるほど若い年代に比べ、体力的には厳しい仕事だとよく言われていますが、これにも個人差があり、どんなに体力のある若い人でも、厳しい業務により腰痛などで働けなくなる人もいます。

また中高年の人達には、若い人にはない様々な人生経験などが、介護にも活かされるという声も多くあります。

そういうことを考えると、介護士の場合には年齢制限にこだわる必要はないのではないかと思います。

それよりも自分自身の健康面や体力、気力などに不安がないこと、さらに介護という仕事を理解した上で選んだ職業であるということの方が、重要なのでははないでしょうか。