介護士ファースト

介護士の介護士による介護士のためのブログ「頑張っている介護士をホワイトな職場へ」

介護士で出世するとどこまで年収が上がる?

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介護士が出世する?・・・年収があがる?・・・」などと聞いても、なかなかピンと来ませんよね。

それでなくても低賃金、重労働というイメージがある介護士の仕事の中で、どうしたら介護士は出世をして年収をあげることができるのでしょうか?

今回は、そんな疑問について考えてみたいと思います。

介護業界の出世とは?

一般の企業であれば、会社の規模によって、また個人の学歴などによっても違いはありますが、平社員でとして入職後、係長、課長、部長、さらにその上の役職等の出世を目指し、頑張っている人が多くいます。

実力重視の企業の中で、もちろん出世をするというのは喜ばしいこと。責任も大きくなるけれど、確実に給料も上がっていくことで、モチベーションも上がるようです。

しかし介護業界で出世というと、一般企業の出世とはまた違う見方があるようです。

介護業界は、年代、性別、学歴、資格の有無、経験の有無などだけではなく、違う介護の職場からの転職者、全く違う業界からの転職者など、本当に幅広い人達が働く業界ですその中で出世の条件として、年齢や勤続年数よりもスキルや経験が重視されている職場もあれば、まずは勤続年数が長い人から出世させていくというような、年功序列の職場など様々あります。

特に社会福祉法人などでは、施設長をはじめ主な役職者が全て一族経営というところもあり、そういう所で働く職員は、出世の意欲もわきませんよね。

介護業界の中で「自分は実力で出世していくんだ!」と考えているようであれば、まずは転職先の昇進の条件等についてしっかり確認してから選ぶことが必要ですね。

介護士が出世して年収を上げていく方法

介護士が出世を考えた時に、まず一番に考えることは、資格の取得です。

資格を持っていれば、必ず出世できる訳ではありませんが、介護業界で今後キャリアアップを目指していく上でも、この資格取得は大切な条件となってきます。

現在介護職員初任者研修や実務者研修など、初心者向けの資格がありますが、もしこの先管理職など、介護業界での出世を目指すのであれば、国家資格である介護福祉士を取得することが必須だと考えます。

介護福祉士を取得することで、自分の働きたい職場に転職もしやすくなるのは確かです。しかし実際に役職につけたとしても、介護の職場では、すぐ年収増につながらない現状もあります。

もし既に介護福祉士資格を取得している場合には、さらに実務経験を積みながら、上位の資格取得を目指していきましょう。

ケアマネージャーや社会福祉士などの資格取得ができれば、出世するしないに関係なく、年収アップが可能になります。

実は出世したくない介護士も増えている?

介護施設の中には、出世することをあえて拒みながら働く介護士も増えていると聞いています。

一般的な企業では、出世することにより役職手当がつき給料も増えるだけでなく、職場内での自分の意見が反映される場面も多くなり、喜ばしいことだと考えられています。

しかし介護業界では、出世することにより様々なデメリットがあります。

確かに出世することで、基本給に役職手当が上乗せされ、収入アップも期待できそうですが、実は出世することで逆に下がってしまう場合もあると言います。

これは私の知人の介護士の話です。彼は、長年施設の夜間専従職員として働いてきましたが、年々その評価が上がりフロアリーダーを経て主任に抜擢されたのです。

しかし主任となれば、施設全体の諸々の業務や家族対応など、日勤帯での業務が多くなります。それにより今までのように、夜勤中心のシフトで働くことができなくなり、結果として夜勤回数が減った分、夜勤手当も減となってしまったとのこと。

もちろん出世したことにより、やりがいを感じる人もいるようですが、現実には責任が重くなってるのにも関わらず、給料が減ってしまという逆転現象が生じることもあり、新たなストレスや悩みを抱える人も少なくありません。

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最後に・・・

現場で働く介護士の多くは、長年同じ施設や事業所で勤務していても、なかなか出世できない現状があります。

出世ルートにのっても、施設長や管理職にまで昇り詰めることができる人は、非正規職員が多い介護職の中で、正規職員として働くそれもごく一部の人達であることは間違いないでしょう。

もちろんあなたが将来的に出世したいと考えていても、それを決めるのはあなたの上司や施設長やその他の役職者の人達です。

まずは新たな資格取得に向けて動き出すこと、それにより介護技術や知識を修得し、上司やまわりのスタッフ、利用者さん、ご家族などとの信頼関係を得ることも重要です。

また日頃から上手にコミュニケーションを取ることにより、正当な評価が受けられるように努力することも大切ですね。