介護士ファースト

介護士の介護士による介護士のためのブログ「頑張っている介護士をホワイトな職場へ」

介護士で公務員なんているの?

2025年問題が大きく話題としてとりあげてられている日本社会。

その中でも介護士の仕事は、需要が高いにも関わらず、重労働低賃金と言われています。

こうした状況を打破するために「国家資格を持つ介護福祉士を公務員に・・・」という声も実際よく聞かれているくらいです。

「公務員の介護士なんて夢だよなあ・・・」と言う人もいると思いますが、実は公務員の介護士も実在するのです。今回は、その数少ない公務員の介護士についてまとめてみました。

介護士が公務員として働くことができるの?

介護士の公務員は、全国でもそう多くありませんが全くいない訳ではありません。介護士も公務員として働くことができるのです。

ただしここで伝えておきたいのは、公務員採用で募集をかけるのは、介護士の中でも、あくまでも国家資格を持つ介護福祉士が必須条件なのです。

また介護福祉士の公務員採用試験を行っている自治体自体も限られていて、その数少ない公務員試験を突破して採用されることも非常に難しい現状だと言われています。

なぜ介護福祉士の公務員採用は少ないの?

介護福祉士の皆さんの中にも「公務員として働ける職場へ転職したい」と考えている人もいるかもしれません。しかし前述のように、介護福祉士の公務員は非常に狭き門なのです。

確かに自治体が直接運営している特養施設や病院等で働いていれば、その職場で働く正規も職員は公務員扱いになります。

しかし近年、自治体が運営していた施設でも、民間への業務委託が積極的に進められています。特に介護保険制度スタート以降は、多くの施設等が「公設民営」などの形で、民間の法人に運営が委託されています。

こうした状況の中、自治体が直接運営している施設の数も、年々減ってきていることもあり、必然的に公務員として働く介護士の数も少なくなっているのです。

それでも公務員として働きたい場合には?

それでも中には、どうしても公務員に転職し、安定して働きたいと考えている人もいると思います。

公務員の募集は、一般的な求人情報誌などには記載されないため、まず介護福祉士の募集をかけている自治体の採用試験の情報や詳細な要件などをしっかり把握しておく必要があります。

募集要項や採用試験等に関しては、その募集の時期になると各都道府県や各地方自治帯のホームページなどで、こまめに確認しておきましょう。

また事前に自分の居住する(希望する)地域の介護施設や病院などが、どこが運営しているのかなども確認し、もし自治体が運営しているようであれば、求人募集がないかどうか、定期的にチェックすることも大切です。

現状では応募できる自治体自体を探すのも難しく、たとえ募集があったとしても、その採用人数も少なく、競争率が高くなることが予想されるため、覚悟して準備しておきましょう。

まとめ

もし介護士が公務員として働くことができれば、確かに収入や福利厚生などの様々な面からも安定した働き方が可能になるし、人材不足の解消等にもつながっていくかもしれません。

しかし現状公務員として働ける介護士の数は非常に少なく、とても現実的な話ではないようです。

今皆さんが住んでいる地域の自治体で、介護福祉士で募集を出している所があるかどうか、またたとえあったとしても、その難関を突破して公務員になれる人は、ほんのわずかな人だと思っていた方がよいかもしれませんね。

もし将来的にも、公務員への転職を考えているのであれば、自治体等のホームページなどで、募集の有無を定期的に確認していくことが重要です。

もちろん公務員1本に絞るというのはとても現実的な話ではないので、まずは民間の求人と併せて転職活動をしていくことをお勧めします。