介護業界でホワイトな求人を探すポイント3選
介護業界の中では「ブラック企業」とか「ブラックな求人」という言葉がよく聞かれます。
確かに世間一般に「介護業界=ブラック」のようなイメージを感じている人も多いようです。
以前、福祉の専門学校を卒業し、特養施設に就職が決まったある男性の母親から「本当は、こんなブラックな職業に息子をつかせたくなかった・・・」という話を聞きました。
あまりにもブラックなイメージが強いため、人手不足に拍車がかかる介護業界ですが、その一方でホワイトな施設や事業所もちゃんとあるのです。
今回は、少しでもより良い職場(いわゆるホワイトな求人)を探す条件をまとめてみました。
介護業界がブラックだと言われる理由
前述のように、介護業界のすべての施設や事業所がブラックだと言うわけではありません。
しかし介護業界といえばどうしても「給料が安い」「過酷な労働環境」「サービス残業」「人間関係が悪い」「有休もとれない」「離職する人が多い」などの悪いイメージばかりが浮かびます。
現実に、上記の理由で離職する⇒人手不足の職場ではさらに過酷な労働を強いられる⇒結果としてまた離職者が出る・・・というような介護業界ならではの悪循環にもなっているのです。
介護保険制度の開始以降、介護施設や介護事業所の収入は介護報酬によって決められているため、どんなに労働に見合う給料を払いたくても経営的にそれが難しい現実があります。
介護業界がブラックと呼ばれている理由も、こうした問題が起因になっているのかもしれません。
介護業界でホワイトな求人を探すポイント
ブラックのイメージが先行する介護業界ですが、介護の現場も全ての職場がブラックという訳ではありません。
介護士の働きやすさを追求し、職場環境を良くする努力を続けているホワイトと呼ばれる施設や事業所もたくさんあります。
ブラックな職場がたくさんある中で、どのようにしてホワイトな職場を探せばよいのでしょう。「よく話題になる大手企業だから・・・」「なんとなく良さそうだから・・・」などのイメージだけで判断するのはリスクが大きいです。
一般的にホワイトな求人を考える時には、ブラックな求人の裏返しだと考えればわかりやすいと思います。
・安定した給料が支払われている
・離職する人が少ない
・残業が少ない(残業代がきちんと支払われる)
・福利厚生面が充実している 。
求人を探す場合には、まずは自分が働く職場に求める条件や希望を明確にし、さらに優先順位をつけた上で求職活動をする必要があります。
具体的にホワイトな求人を探すポイントや注意点を、大きく3つに分けてあげてみました。
求人情報から、基本的な項目をしっかりチェックする
これはあくまでも、求人に基本情報が細かく書かれていることが前提になります。チェックする点としては
・長期に渡り頻繁に出ている求人
⇒採用してもなかなか定着しなかったり、職員がどんどん辞めていくため、いつも人が足りていない状態ということも考えられます。
・「無資格・未経験でもやる気があれば可」と記載がある求人
⇒基本資格がある事が望ましいのだけれど、人手が足りていないため、無資格者が多く働いている可能性もあります。
・勤務時間や夜勤の有無等を確認。夜勤の回数が多い求人は要注意
⇒平均的な夜勤回数以上の夜勤を強いられることもあります。
・求人内容の情報があまりに少ない求人
⇒ブラック企業は、ブラックであるような情報をあえて記載はしないはずです。
口コミ等を参考にする
・その職場で働いている人の話を聞く
⇒実際にその職場で働いている人の声が一番リアルなため、職場の細かい内情を知るためには役立ちます。
・口コミなどを参考にする。
⇒最近は、ネットなどでも口コミ情報を簡単に読むことができます。求人が出ている職場の口コミや情報が記載されていますが、そのすべてが正しいとは限りません。評価や口コミは、主観的なものが多いので、あくまでも参考にとどめておきましょう。
介護職専門の紹介サイトを上手に活用する
人手不足の続く介護業界では、年間通して非常に多くの介護の求人が出ています。その中から自分が選んだ求人が、ブラック求人なのかホワイト求人なのかを見極めることにはリスクもあり、時間を要するため、ある意味厳しいかもしれません。
一人でホワイトな職場を探すことに不安があるのなら、数多くの求人情報を持つ紹介サイトを活用するのもひとつの方法です。自分の条件に合った求人を紹介してもらうだけでなく、気になることや聞きづらいことがあれば、紹介サイトの担当者に聞いてもらうこともできます。
>>>介護職のためのホワイト企業への転職・就職サポート【しろくま介護ナビ】<<<
まとめ
人手不足の介護業界には、常に求人数も多くあり引く手あまたの状態とも言われています。
その中で、少しでも自分の条件にあうホワイトな求人を見つけたいと思うのはみな同じです。
実際条件が良い求人には応募が集中するため、こまめに求人情報を確認しながら、少しでも長く働き続ける事ができる職場を探す必要があります。
応募する職場がホワイトであるかどうかももちろんですが、自分のやりたい仕事ができるかどうか、待遇などの条件面で自分の希望に合っているかどうかも重要です。
介護士の皆さんが、自分の条件に合った職場、自分が働きやすい職場=ホワイトな職場を見つけられることを願っています。