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介護士を辞めたいと思ったのはどんな時?(体験談)

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介護士で働いている中で「あ~もうこんな仕事辞めたい!」と思うことが、皆さんきっと一度はあるのではないでしょうか?

「そんなの一度や二度じゃない・・・ずっとそう思っているよ。」とはっきり言う人も少なくありません。

先日久しぶりに食事をした介護士も「今回だけはどうしても我慢できないことがあり、上司に不満をぶちまけた・・・結局上司の方が折れたけれどね。」と職場で起きた話をしてくれました。

その話によると、理不尽な理由により同僚の介護士が次々に辞めることになったことが発端だったようです。

介護士が辞めたくなる理由は、人それぞれあると思います。

今回は介護士の皆さんが、自分がこの仕事を辞めたいと思ったのはどんな時だったかを、現場で働く介護士に聞いてみました。

なぜ介護士は、仕事を辞めたいと思うことが多いのか

どんな仕事に就いていても、様々な理由から辞めたい!と悩むことはあるとは思います。

その中でも介護の現場は、低賃金、過酷な労働に加え、どうしても人と関わることが多い仕事のため、肉体的にも精神的にもストレスが増え、悩みも大きいようです。

そんな介護士が辞めたいと思った時の体験談についてまとめてみました。

業務の大変さを目の当たりにした時

訪問介護でサービス提供責任者として働くAさんの体験談です。

私がヘルパーとして働き始めたのは、10年以上も前のこと。

それまで専業主婦だったのですが、子どもの手が離れたのを機にヘルパーの資格を取得し、現在の訪問介護事業所に就職しました。

もともと家事は得意だったので、利用者さんの家を訪問し援助することに対しても、それほど抵抗なくスムーズに援助に入ることができました。

しかし少しずつ慣れてきた頃から、いわゆる困難ケースと呼ばれる利用者さんの援助も担うようになりました。

その頃から、だんだんと援助も一筋縄ではいかないことばかりが続いたのです。

ある日、役所からの依頼ケースで、緊急に入った利用者さん宅を訪問しびっくり!室内は薄暗く、どこに利用者さんがいるのかもわからないほどのゴミの山でした。

電気をつけると鴨居ではネズミが、またテーブルの上では数えきれないほどの小さいゴキブリの軍団が走り回っていました。

いったいこの家で、私はに何をしたらいいのか、しばらくは呆然と立ち尽くしていましたが、その時に「辞めたい」と初めて思いました。あれから10年が経過しましたが、今も困難ケースの依頼があるたびに、あの時の衝撃が頭をよぎります。

先輩介護士との関係悪化が我慢の限界に・・・

特養の介護士として働いていたBさんの体験談です。 福祉の専門学校を卒業後、ある特養施設で働き始めました。

「介護の職場では、新人職員に対して陰湿なイジメがあるところもあるから、注意した方がいいよ。」という話を聞いてはいましたが、まさか自分自身がその標的になるとは思ってもみませんでした。

当時この特養では、長年働いているベテランの女性介護士が力を持っていて、まわりの職員も彼女の言うことに逆らえないような状況がありました。

どうやら彼女は、毎回入ってくる新人をいじめて、職場のストレス解消していたようで、私だけでなく、今までも新職員はみな同じようなイジメを受けてきたとのことでした。

とは言え、業務の指導をされるどころか逆に無視をされたり、自分に聞こえるように悪口を言われたり、あげくの果てには彼女のミスまで、全て新人のせいにされるなどの毎日に、我慢もすでに限界に達していました。

ただでさえ日々の業務を覚えたり、また多くの人達と関わることに慣れるだけでも精一杯な時期なのに、当時の私は辞めることばかりを考えていました。

しばらくの間は、職場に行くだけでビクビクしていたことを今でもはっきりと覚えています。

その後は、他の施設に転職はしましたが、今も介護士として働き続けています。

利用者さんを怪我させてしまった

デイサービスの介護士として働くCさんの体験談です。 デイサービスの業務で、入浴の介助をしていた時に、自分の不注意から一人の利用者さんを転倒させてしまいました。

当時その利用者さんは、90歳を過ぎてはいましたが、ひとりで歩くこともできる人でした。

しかしその転倒により、大腿骨を骨折しそのまま入院。 自分の責任の重さを痛感しながらも、その後リハビリ等を行い、何とか歩行器を使用しながら歩けるまでに回復された利用者さんの姿を見て、正直安堵の気持ちもありました。

しかしその後、この骨折を機に利用者さんの生活が一変したことを聞いた時には、さすがに辞めたいと思いました。その利用者さんの自宅は、1階が店舗とダイニングがあるだけで、彼女や家族の部屋は階段を上がって2階にあったのです。

今まではその階段を自分の力で昇っていたのですが、骨折してからは2階に行くこともできなくなり、1階のダイニングに小さなベットを置き、そこで寝起きすることになったとのことでした。自分の引き起こしたことにより、利用者さんの生活が変わってしまったこと・・・今でも思い出すと胸が痛みます。

まとめ

介護職を辞めたくなる理由の中には、介護業界ならではの理由も多くあります。

今回の体験談を読みながら「自分も同じような体験をしたことがあるなあ」「自分だけじゃないんだなあ」と感じている人もいるのではないでしょうか。

介護士として長く働いていれば、いいことも悪いこともあることでしょう。もちろん辞めたいと思うこともこともありますよね。

そんな時、もう少し頑張ってみようと思うか、辞めて転職をした方が良いのか・・みんな悩みながら、日々過ごしているのではないでしょうか。

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