今すぐ辞めた方がいい介護のブラック企業の特徴
ブラック企業・・・どこの業界でもよく聞かれる言葉ですが、介護業界にもいわゆる「ブラック施設」と呼ばれる職場が存在しています。
介護士同志の話の中でも「あそこはブラック企業だから、辞めた方がいいよ」「うちの職場もブラック企業だよ」など、簡単に「ブラック企業」という言葉が使われます。
介護業界には、そんなにブラックと呼ばれる施設や事業所があるのでしょうか。今、自分の働く職場がブラック企業なのではないかと思っている人・・・
転職活動中でブラック企業にだけはひっかかりたくないと思っている人のために、介護のブラック企業についてまとめてみました。
介護のブラック企業の特徴は?
今現役で働く社会人の中で、ブラック企業という言葉を知らない人は恐らくいないと思います。
どの業界にもブラック企業と呼ばれる企業がはびこっている中で、残念ながら、介護業界にもブラック企業と呼ばれる施設や事業所はあるようです。
一般的にブラック企業と言うと、過酷な労働環境の下で働かせる企業というイメージがあります。
介護のブラックと呼ばれる企業でも、低賃金、残業時間が長く残業代が支給されない、有給は取れず逆に休日出勤がばかり、パワハラやいじめが多い、離職者が多い、就業規則などがいい加減、常に求人を募集している・・・など一般的なブラック企業の特徴と言われているような問題があります。
特に介護業界が他の業界と大きく違うのは、高齢の利用者さん対応をする職場なだけに、職場環境や人間関係の悪化は、最終的には利用者さんにも影響がいくことです。
どうしたら求人票の情報や面接時に、ブラック企業かどうかを見抜けるか?
介護士の皆さんが求職活動をする中で、その職場が優良施設なのか、逆にブラック施設なのかどうかを見極めることは正直とても難しいですよね。
特に求人票の情報を確認する際、または実際に面接を受ける際には、次のような点に注意が必要です。
もちろんまず一番には、詳細な情報収集をすること、求人票の見方に慣れること、そしてもし自分が関心をもった求人があれば、可能な限り面接を複数受けることをお勧めします。
◎求人票を見る際の注意事項
1:絶えず求人募集が出ている
介護業界は、常に人手不足の状況のため、長期に渡り募集をかけ続けている施設や事業所も少なくありません。
もちろん、その全ての企業がブラック企業という訳ではありません。しかし年間通して、あまりにも絶えず募集をかけ続けている求人の中には、ブラック企業の可能性が高い職場もあります。求人票をみる時には、必ず求人掲載期間も確認する習慣をつけましょう。
また最近ではインターネットで施設を検索すると、明らかにブラック企業だと感じさせるような評判や口コミもあったりするので、参考にするのもよいかと思います。
2:みなし残業と書かれている
求人票の中で月に○○時間はみなし残業として、みなし残業手当が書かれている求人があります。
これは要注意です。みなし残業は、残業時間を一定にみなしたり、基本給の一部に残業代が含まれているなど、どちらかといえば残業の多い介護の職場にとっては不利益になりやすいと言われています。
このみなし残業という言葉の意味をまずしっかり理解しておくことも大切です。
◎面接を受ける際の注意事項
1:面接官はもちろん、それ以外の人の対応もしっかり確認しておく
ほとんどの施設や事業所は、その職場内で面接を行います。
当日の面接官の対応ももちろんですが、それと同時にそこで働く職員の様子や職場の環境等も何気なく観察しておきましょう。
職員がみんな挨拶をしてくれるか、またその日面接があることを知っていたかなどの確認も必要です。
2か所の施設の面接を受け、両施設から採用通知が来た私の知人が、応募の際に問い合わせの電話をした時の、一方の職員の対応がとても悪かったことが決め手となり、違う施設の方を選んだという話もあるくらいですから。
面接という限られた時間、それも緊張も高まっている中で、職場の雰囲気をしっかり見ておくことはとても難しいとは思いますが、自分がこの職場で毎日働いていけるか・・・自分が働き始めた時に人間関係で悩むかどうか・・・その直感も大事です。
2:労働雇用契約書などの書類を提示しない会社は要注意
給与や休日などの労働条件を書面で提示しない会社も怪しいです。
労働基準法では、雇用側は労働者に対して給与・休日などの労働条件を書面で提示する義務があるからです。
実際にブラック企業と呼ばれている施設では、求人情報や面接時に確認した条件と入職後の条件が違うことも多くあるので、もし提示されない場合にはきちんと請求しましょう。
万が一、面接時に確認した条件が違う場合にはすぐに退職することも可能です。
まとめ
今あなたが勤めている会社は、10年後も働いていたいと思う職場ですか? あなたが、もしも自分の働く職場がブラック企業だと感じながら働いているのであれば、今すぐ辞めて転職活動を始めてみるべきです。
残業や休日出勤が当たり前になっている労働環境の職場、またパワハラやいじめなどを受けている場合には、そのまま続けているのは辛いもの・・・
「ずっと辞めようと思いながらも、他の職員がどんどん辞めていくので、辞めるタイミングが・・・」などと悩んでいるうちに、肉体的、また精神的に病んでしまっては元も子もありません。
介護業界は人手不足ということもあり、どの時期でも多くの求人が出ています。その中から、今度こそはブラックでない自分の条件にあった職場を見つけましょう。