50代からでもケアマネとして転職できる？
ケアマネの資格取得を目指している人であれば、すでにご存じのことだと思いますが、2018年度のケアマネ試験から受験資格要件が一部変更されました。
それによれば、 国家資格を取得(登録)後、実務経験が通算して5年以上かつ900日以上あることが必須となり、ケアマネ取得まで道のりがさらに長くなりました。
今までケアマネ取得に向け頑張っていた人の中には「もしこれから最短で資格が取れたとしても、自分はその時には、もう50歳過ぎてしまうよ・・・」と言う人がいるかもしれませんね。
「50代になってからでも、実際ケアマネとして転職できるのだろうか・・・」と考えている人のために、ケアマネの転職についての不安や疑問について考えてみました。
50代のケアマネ求人が多い理由
介護業界全般に言えることですが、この業界では本当に幅広い年代の人達が働いています。もちろんケアマネの職場でも、50代、60代で活躍している人もいます。
ケアマネに関して言えば、資格試験の受験要件が実務経験5年以上であるということもあり、ある程度の年齢になってから資格を取得する人も多いようです。
介護保険制度がスタートして以降、ケアマネの資格取得者は年々増えていますが、実際に資格を取得しても、その職に就いたことがないという人も少なくありません。
そのため、他の介護職同様にケアマネも、全国的に人手不足の傾向があります。こうした理由もあり、50代のケアマネ求人の募集も多く見られています。
ケアマネの仕事は長く働きやすい
一般的な企業の多くは、50代での転職はよほどの経験や実績を持っていない限りは厳しいと言われていますが、ケアマネの場合には50代でも転職できる可能性は十分にあります。
逆に言えば、ケアマネの仕事はやる気さえあれば長く働きやすい仕事でもあるのです。
介護の現場で働いている人なら、みな実感すると思いますが、50代になれば体力では若者には到底かないません。
しかし肉体労働の多い介護の現場で働くことはできなくなっても、ケアマネとして介護の業界で働いている50代や60代の人は多くいます。
体力では若者にかなわなかった年代の人達が、長年の人生経験や現場での経験を活かして働ける職場でもあると思います。
50代でケアマネに転職するのにはパターンがある
50代がケアマネとして転職を考える人は、以下のように様々なパターンにわかれています。
・既にケアマネとしての経験がある50代が、他のケアマネの事業所に転職する場合
・介護の現場で働いていた50代が、今回ケアマネの資格を取得した初めてケアマネに転職する場合
・介護とは全く違う業界や職種で働き、今回ケアマネ資格を取得した50代が転職する場合
もちろん既にケアアネ経験者であれば、そのケアマネとしての経験を活かすこともできます。しかしケアマネ未経験者の人、特に介護業界を全く知らない異業種から転職に関しては、たとえ多くの求人があっても、正直そんなに甘くはないことをまずは理解した上で転職活動を進めましょう。
50代がケアマネの仕事に転職する上での注意点
50代でケアマネに転職を検討する際に、注意しておいてもらうこととして、次のようなことをあげておきます。
◎パソコンに慣れておく
若い世代であれば問題ないのですが、ケアマネの一連の業務の中ではパソコン使用が不可欠です。50代の方の場合、パソコンの扱いが不慣れだという人も少なくありません。パソコンが苦手だという人であれば、まずは事前に克服しておくことも重要です。
◎職場内の人間関係
ケアマネとして働く職場の中によっても違いはあると思いますが、職場の中で自分が一番年上という可能性もあります。もちろん中には、自分より年下の上司から指導やアドバイスを受けること場合もあるかもしれません。まずは職場内での自分の立場をしっかりと受け入れ、謙虚な態度で臨むことが大事です。
まとめ
高齢社会が進む中、介護保険の要でもあると言われるケアマネは、今後ますます重要なの役割を担っていくことでしょう。
資格取得に際しても、また業務についてからも大変なケアマネですが、これからの高齢社会に向けて必要でやりがいもある仕事です。
たとえ50代であっても働くことが可能な求人も多く、ケアマネとして仕事に就くことは決して難しくはありません。
しかし一方で、ケアマネには常にその資質の向上が求められ続けていて、業務自体も年々厳しいものとなっています。
まずは自分は新人であるという自覚を持ち、常に勉強しながら経験を積み、ケアマネの仕事に慣れていくことが大事だと考えます。
