介護士ファースト

介護士の介護士による介護士のためのブログ「頑張っている介護士をホワイトな職場へ」

夜勤のない介護士の仕事は稼げない?

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介護士の中には「夜勤は大変だからできたらやりたくない」「夜勤のない職場で働けたらいいなあ」などと、考えている人も多いと思います。

しかしそういう介護士の多くが、基本給が安い分、資格手当や夜勤手当などで何とか生活を維持しているという現状もそこにはあります。

「じゃあ夜勤のない職場で働く介護士は、みんなどうしているの?」「夜勤をしなくても、稼げる介護士の仕事はないの?」など、様々な疑問の声もあがりますよね。

今回は、介護士は夜勤手当てで稼ぐしか方法はないのか・・・また夜勤せずに稼げる仕事がどれ位あるのか、そんな疑問について一緒に考えていきたいと思います。

夜勤は何故みんな敬遠するのか

私のまわりにも、介護施設での仕事に関心はあるのだけれど、夜勤ががネックで、資格を持ちながらも一歩踏み出せないでいる人がいます。

確かに24時間体制の施設が多い介護の現場には、どうしても夜勤はつきものです。どんなに人手不足の職場であってたとしても、とにかく夜勤で働く職員は確保しなければなりません。

そのため夜勤のある施設では、契約の段階で夜勤ができるという事を正社員の条件にしているところも多いと聞いています。

夜勤は日勤に比べると、入浴やレクリエーションなどの業務こそありませんが、利用者さんの夕食から就寝時までのケアや夜間の巡回(見守り)、おむつ交換等が中心の業務があります。

夜勤帯は医療職が不在という職場が多いこと、また夜勤職員の人数も少ない中で、利用者さんの容態が急変した場合など緊急時の対応等も求められます。

早番や遅番ならまだいいけれど、夜勤はどうしても生活が不規則になりがちだし、緊急対応等への不安もあるということで、敬遠されることも多いようです。

もちろん介護の仕事の中には、夜勤の必要がない職場もありますが、夜勤がない仕事は、夜勤手当が出ない分だけどうしても給与が低めになる傾向はあります。

夜勤専従の働き方も増えている

介護士の働く職場には、正社員、パート、派遣など様々な働き方がありそれに対する給与や待遇等も様々です。

もちろん日勤のみの仕事、夜勤の有無によっても収入は変わってくるので、介護士という仕事は働き方の選択肢が多い職種と言えます。

その中でも今、夜勤専従を希望する人が増えています。夜勤は、昼夜逆転の生活になるので、体調や生活リズムを崩しやすいなどと、とかく否定的なイメージがありますが、夜勤専従の働き方であれば、比較的生活リズムも作りやすくなり、負担も少ないと言われています。

また16時間の夜勤の場合には、1回の出勤で2日分の勤務とみなされるため、月の出勤日数が10日程度で、日勤帯の勤務より高い収入が得られます。また何よりも、昼間の時間を有効活用することが可能となるため、日勤にはない様々なメリットもあるとも言われています。

介護士で少しでも稼ぎたいのなら、働き方を見直してみる

前述のように、日勤、早番、遅番、そして夜勤など、シフトがいろいろある介護の仕事の現場では、正社員、パート、派遣など様々な人が働いています。

一般の業界であれば、正社員で働きたいのだけれど、なかなか正社員で雇ってもらえないため、やむを得ず派遣で働いているという人もいることでしょう。

もちろん給料面においても、正社員より派遣社員の方が稼げることなんて考えられないと思いますが、介護業界では、そうとばかりは言えないのです。

介護職の派遣は、通常フルタイムはもちろん、日勤帯、夜勤帯、週○日勤務など、自分で様々な働き方を選ぶことが可能です。

また派遣の方が給料も高く、決められた時間を超えて働けばしっかり残業代も発生するため、施設側から言えば時給の高い派遣には残業はさせたくないのが本音でしょう。

サービス残業が当たり前のような介護の現場において、残業なしで働けることで、ダブルワークも可能になります。

派遣という働き方は、自分のライフスタイルに合わせて、働く時間を選んで稼ぐという意味では検討の価値はありそうです。

まとめ

「給料が少なく今月もギリギリだなあ・・・」と毎月お金の不安を抱えながら生活している介護士もたくさんいます。

単純に「とにかく稼きたい」ということだけ考えれば、やはり少し我慢してでも夜勤のある施設で働くのが、一番手っ取り早いとも言えるでしょう。

実際私の知り合いが働く職場でも、自分はとにかく生活のために稼ぎたいので、夜勤回数を他の人より増やしてほしいと上司に頼む職員もいるそうです。

しかしこれは、あくまでも毎月の夜勤回数や手当の額によっても違いがあるため、常に安定して稼げる方法とは言えない場合もあります。

もしどうしても、夜勤をせずに稼ぎたいと考えている場合には、今の働き方を一度根本的に見直してみることも必要かもしれません。

正社員では不可能な副業も、パート、派遣などでは可能となることもあります。また介護業界では、派遣での働き方もお勧めだという声も聞かれています。

しかし働き方を見直すためには、まずは自分自身がそれぞれの働き方のメリット・デメリットをしっかり確認しながら、自分にあった働き方を検討していくことが大切です。