介護士ファースト

介護士の介護士による介護士のためのブログ「頑張っている介護士をホワイトな職場へ」

身体的に楽な介護士の仕事ってあるの?

介護士として働く皆さんの中には

「自分には体力的に、もう介護の仕事は限界かなあ・・」

「今よりもっと身体的に楽な職場に転職したい・・」

など様々な悩みや不安を抱えている人がたくさんいます。

またこれから介護の仕事に就きたいと考えている人の中にも

「体力的にあまり自信がないのだけれど、大丈夫だろうか」

という声もよく聞かれます。実際腰痛の持病のある私自身、体力的に厳しい現場に身体が悲鳴をあげ、転職をした経験もあり、皆さんの不安や心配は痛いほど理解できます。

介護の仕事は確かに体力的に厳しいイメージが強い仕事です。

しかし自分自身の経験からも言える事なのですが、実は働く職場によってその大変さにも大きく違いがあるのです。今回は、身体的に楽な介護士の仕事について考えてみました。

身体的に楽かどうかは、どうやって見極めるの?

今自分が働く職場が、他と比べて楽なのかどうかは、実際働いてみないとわからないと言う人がほとんどではないでしょうか。

もちろん何度も転職をしながら色々な仕事で働いた経験のある人であれば、身体的に楽な仕事かどうかを経験の中から知ることはできるのかもしれません。

しかし「身体的に楽」という意味だけを考えれば、実はある程度の情報があれば大まかにわかります。

その情報は、その施設やサービスが担当している利用者さんの介護度、そして施設の勤務体制(夜勤の有無)だと言われています。

入所施設の中でも、特に重介護の利用者さんが多い施設であれば、それだけ介護量も多く身体的負担も大きくなりますし、夜勤業務が加わればその負担がさらに増します。

ただこれは、あくまでも一般的な見方であり、それぞれの働く地域や職場によって違いはあると思います。

たとえば重介護護度の利用者さんが多く入所されていても、施設の設備が充実していたり、最新の福祉用具(介護ロボット含)の導入により、身体への負担が軽減されているという施設等もあるからです。

また夜勤が不可欠な施設でも、最近では、夜勤専従職員で対応しているところもあります。

もちろんそこまで詳細を確認するためには、さらに細かい情報収集が必要になってきます。

同じ介護士の仕事の中にも、身体的に楽な仕事もある

介護職員が働く仕事で、楽な職場はないとあきらめている人もいるようですが、実は介護士が働く施設には様々あり、施設やサービス等によっては、身体的の負担が少なく働ける仕事もあるようです。

まずは施設やサービスの仕事の内容を大まかな知っておくことが大切です。

一般的に身体的負担が大きい施設と言われているのが、特養や老健施設です。

特に特養施設は、寝たきりなど常に介護を必要とする人を多く受け入れている施設だからです。

特養、老健それぞれに入所の本来の目的が違う施設で、仕事内容にも違いはありますが、要介護度が重い利用者さんが多く、さらに夜勤もあるため、身体的に辛いという声は多く聞かれます。

そんな特養や老健施設とは違い、比較的要介護度が低い利用者さんを受け入れている施設やサービスもあります。

◎デイサービス(通所介護)・通所リハビリテーション(デイケア)
これは在宅で生活している利用者さんが、日帰りでサービスを受ける施設となります。もちろん食事や入浴など日常生活上の介護等を行うこともありますが、夜勤がないことや介護度も要支援や軽介護度の利用者さんが多いため、特養や老健施設よりは身体的負担は少ないようです。

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訪問介護
在宅で生活する利用者さんの自宅を訪問し、必要な生活の支援や身体介護を行なうサービスです。利用者さんの置かれた自宅の環境の中での身体介助となるため、時には大変なケースもあったり、夜勤対応する場合もありますが、施設のように長時間の介助が続くことはありません。また働き方を選ぶことにより、自分ができる仕事を選びながら、負担を減らして働くことも可能です。

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◎有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅
自立の方から要介護の人まで、幅広く受け入れる施設で、基本的に介護が必要ない利用者さんが入所する施設です。入居者がそれぞれの部屋で過ごしており、その生活の状態に合わせた支援をします。また夜勤専門の職員を採用している施設も多く、日勤帯だけで働くことも可能なところが増えています。

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大まかに身体的な負担が少ない代表的な施設やサービスをあげてみました。単純に考えれば夜勤がなく、さらには重介護者の多い入所施設でなく通所施設や訪問介護の方が負担が少ないと言えるでしょう。その中からあとは、皆さんが自分に合う仕事を上手に見つけられるかどうかにかかってくると思います。

まとめ

介護士が働く仕事には、上記以外にもまだまだ様々な施設やサービスがあります。

自分に合った仕事や働き方を探す際、一番ありがたいのは、既に身体の負担が少ない施設で働いているという人の声を聞けることかもしれません。

今回私がお伝えしたのは、あくまでも身体的に楽な仕事という事に限定しているため、参考程度に読んでいただければと思います。

介護士の皆さんの中にも、自分にとって向き不向きな仕事もあるでしょう。

もし身体面だけではなく、精神面や給与面、その他の待遇面も併せて選ぶようであれば、しっかり自分の希望条件(優先順位)を伝えて相談できる、求人サイト等を活用するのも良い方法かもしれません。