残業なしの介護士の求人はあるの?
介護士の求人の中には「残業なし」と記載されてる求人も多くあります。
残業がない職場で働きたいと思っている人にとっては、まさに好都合の求人ですよね。
しかしこれまで様々な介護の現場を見てきた私としては、介護業界の中で「残業なし」という言葉を聞いても、何故か素直に受け止められないのです。
今回は残業なしの職場で働きたい介護士のために、介護業界の残業について考えてみました。
介護業界の残業の実態
介護の仕事は、世間一般の認識では「残業がとても多く、それもほとんどがサービス残業・・・」なんて言われるくらい、嫌なイメージ広がっています。
確かに介護業界では、働く職種によっても違いはあるものの、サービス残業が当たり前となっている現状があるのも事実です。
一方で、残業代がきちんと出る職場の中にも「1日30分未満の残業は切り捨て」「どんなに残業をしても認められるのは月○時間分だけ・・・」など独自のルールが決められたりしていることもあります。
また上司から「今日は残業は認めていないので、早く帰るように・・・」と睨まれ、やむを得ず一度タイムカードを押してからその後、仕事をすることが日常的に行われている職場もあります。
中には、残業ができない(認められない)ので、仕事を自宅に持ち帰って行うという人もいるのではないでしょうか。
もちろん個人情報等の観点からも良くないことですが・・・
このように、残業のないと言われている介護の職場においても、実は多くの介護士が、残業しているという実態がそこにはあります。
どんな理由で毎日残業しているの?
介護士の働く職場の多くが、慢性的な人手不足の状況を抱えています。
そのため日々の業務の中で、やらなくてはならないものが押せ押せになってしまうことが多いようです。
よく話を聞くのは、介護業務で手一杯となり、気がづけばどうしても記録が後に残ってしまうという人が多いことです。
もちろん交代勤務で働いているため、申し送りの時間等に関しても、勤務時間過ぎてから行われることが当たり前のようにあります。
また年間で組まれている行事などの準備等や、毎月の職員会議、役員会議、研修なども、時間外で行われることが多いようです。
もちろん残業代が支払われているのであればまだ納得できるのですが、中にはその時間のために休日を返上で出てくることもあると言います。
福祉の精神をモットーとする介護業界ということもあり、なんとなく介護士の意識の中にも、自己犠牲に慣れてしまっているようなところもあるような気もします。
中には残業が必要な人もいる
実は介護士の中には、残業が必要な人もいます。
介護士の仕事は、過酷な労働に割には給料が低いと言われています。特に残業や夜勤、休日出勤等が続くと、肉体的、精神的にもかなり厳しいと言われています。
しかしその一方で、夜勤手当や残業手当などがなくなると、独身や親元で暮らしている人であれば、まだ何とかなるけれど、結婚してそこに子供ができるととても生活していけなくなるという現状もあります。
そのため、もし残業の必要がある業務ならば、サービス残業ではなく、本来きちんと残業代を出すべきだとは思うのですが、その残業時間の多さが今度は問題になるのでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?介護士の残業について、少しは理解していただけたでしょうか。
プライベートを充実させたい人にとって、残業しないで帰れるのは、とても嬉しいですよね。
職場によってはサービス残業をさせていたり、帰りづらい雰囲気の職場もあるようです。
もし自分の働いている職場が、このような職場であれば、長く働き続けても、何かが大きく変わるとは考えられません。
思い切って転職することをお勧めします。実際に残業がない職場もたくさんあります。
最近よく聞く派遣社員という働き方であれば、万が一残業しても残業代支払われるし、まずそれ以前に高時給の派遣に残業はさせることはほとんどありません。
本当に残業がなく働くことができる職場、また少しでも働きやすい職場が見つかることを願っています。