介護士ファースト

介護士の介護士による介護士のためのブログ「頑張っている介護士をホワイトな職場へ」

訪問介護事業所で働くってどう?

一般的にはヘルパーと呼ばれる介護保険訪問介護員。施設とはまた違う働き方でもあり、今実際に施設で働いている人にとっても気になるところですよね。

今回は、訪問介護事業所で働くヘルパーは実際どのような仕事をしているのか、その仕事内容から必要な資格などを確認してみたいと思います。

訪問介護ってどんなサービスなの?

訪問介護サービスは、訪問介護員ホームヘルパー)が決められた時間に在宅の利用者さん宅を訪問し、身体介護や生活援助等の必要な支援を行います。

どんなサービスを行うかは、各利用者さんのケアマネが作成したケアプランに基き、適切なサービスが提供されます。

現在人手不足が続く介護業界では、無資格でも働ける職場も多くあるようですが、この訪問介護事業所でヘルパーとして働くためには、介護職員初任者研修以上の介護の資格が必要になります。

訪問介護で働く介護士の仕事内容は?

ヘルパーの仕事というと、主婦であれば誰でもできると思っている人がよくいます。

ケアマネが作成したプラン通りに必要な援助をすればいいと思っていても、実際には利用者さんの自宅の中での支援ということもあり、そう簡単な仕事ではありません。

訪問介護の仕事の中には、相手がが高齢者のため、日々の状態の変化にも気づき、時には緊急対応が必要な場合などもあります。

もちろんヘルパーひとりで支援しているのではなく、その利用者さんに関わるチーム全体として支援していくという専門職としての役割も求められます。

訪問介護のサービスの中では、できることとできないことがあります。介護保険サービスの訪問介護では、原則利用者さん本人に関するサービスのみの提供と決められています。

身体介護に関しては、本人に対する援助のため援助内容も明確ですが、生活援助になると、提供する援助内容や同居家族の有無によっても細かい制約等があります。

訪問介護で働く現場の声

訪問介護事業所の管理者から、ヘルパーとして働いてみたいという人に向けて次のようなアドバイスをもらいました。

訪問介護事業所で働くヘルパーには、正社員だけでなく、非常勤や登録ヘルパーなど、自分の都合に合わせ様々な働き方ができます。

登録ヘルパーであれば、自分の好きな時間に勤務もできることもあり、子育て中の人や介護をしながら働く人、ダブルワークをしている人なども実際に多く働いています。

ヘルパーの仕事は、よく利用者さんから「お手伝いさん」と勘違いされる場合がありますが、介護保険のヘルパーには「自立を支援する」という重要な役割があります。

中には、利用者さんの自宅という閉ざされた環境のため、利用者さんや家族の依頼を断ることができないままプラン以外の不適切な支援をしてしまうヘルパーもいます。

また利用者さんや担当のヘルパーには「自立支援」の意識がないままに、必要以上の援助をしてしまい、今までできていたことができなくなってしまったというケースもよく聞かれます。

それだけにヘルパーとして働こうとする人達には、まずは専門職として「自立を支援する」という意識を持ってもらいたいと思っています。

まとめ

「可能な限り住み慣れた自宅で生活がしたい」と願う高齢者が多い中で、その生活を支援する重要な役割を担うヘルパーの仕事。

高齢社会が進行する中、訪問介護の需要は今後もますます高まっていくことでしょう。

自宅の中で行う援助ということで、難しさもありますが、利用者さんに寄り添いながら、その暮らしを支えるやりがいのある仕事でもあります。