介護士の夜勤専従は絶対にやめた方がいい?
近年では、夜勤専従としての働き方が増えてきています。 夜勤専従と言っても、働く施設によってその人員体制や業務内容なども様々なようです。
夜勤専従の働き方に関しては、日中自由に使える時間も増えるし給与もいいからと、介護士にはオススメだとの声も多く聞かれます。
しかし中には夜勤専従の職員に、無資格や未経験者を採用しているところもあり、大丈夫なの?とも言う話もあるため、今回はあえて介護士の夜勤専従のデメリットを中心にまとめてみました。
夜勤専従ってどういう働き方なの?
夜勤専従とは、その名前からもわかる通り、夜間帯専門で働く働き方のことを言います。
夜勤専従職員の給与は、日勤帯で働く介護士と比べ、一般的に高く設定されているところが多いようです。
もちろん夜勤帯で働くことで、日中の時間が有効活用でき、自分のプライベートの時間を楽しんだり、新たな資格の取得を目指して専門学校等に通っている人もいます。
また他の仕事と掛け持ちで、夜勤専従の仕事をしている人も少なくないようです。
このように、日中に自分のやりたいことがある場合に便利なのがこの夜勤専従という働き方なのです。
夜勤専従で働く介護士のデメリット
前述のように夜勤専従の働き方は、時間の融通がつけやすかったり給与などのメリットが大きく伝えられています。
しかしそんなメリットばかりが大きく伝えられている一方で、夜勤専従の働き方にもデメリットがあります。
特に介護の経験の浅い人や、初めて介護士として働く人には「夜勤専従は絶対にやめた方がいい」とはっきり言う人もいます。
では夜勤専従の働き方には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
◎休みたい時に休めない
⇒夜勤の職員配置は、日勤の職員数よりも少なく夜勤対応が可能な職員数も限られているため、急な欠勤やシフトの変更が難しい場合があります。また夜勤の代わりが調整できないということで、自分が希望する休みもなかなか取りづらいようです。
◎身体に無理がかかる
⇒夜勤専従の働き方は、確かに日勤、夜勤、早番、遅番などを交代勤務で働く人よりは身体は楽だよという声も聞かれます。しかしその一方で、夜勤専従という働き方を有効活用しようと、日中あるいは休日などにダブルワークをしたり、専門学校等に通う人も多く、無理を重ねていくことで、結果として身体を壊してしまう人もいます。
◎個人にかかる責任が大きい
⇒夜間は昼間の時間帯に比べると職員配置が少ないため、個人にかかる責任や負担も大きいと言われています。 日によっては、利用者さんの病状が急変したり、頻回なナースコールへの対応、また認知症利用者さんの徘徊への対応などが必要な場合もあります。もちろんそんな場合には、仮眠を取ることもできない忙しさだったという日もあるようです。
◎未経験や無資格でも、いきなり夜勤から働かされる場合もある
⇒夜勤帯は利用者さんが寝ている時間も多いため、日勤に比べて介助量が少ないということから、未経験や無資格の介護士が採用されている職場もあると言います。その場合、通常ある程度日勤業務を経験してから夜勤業務に入る職場が多いのですが、中には人手不足のため、十分な指導もないままいきなり夜勤業務に就かされる職場もあるようです。いざ!という時に、適切な対応、柔軟な対応を行うためにも、やはりある程度の経験やスキルが必要だと思います。
まとめ
夜間専従の業務内容は、事業所等によっても大きく違いがあり一概には言えませんが、一般的に夜勤専従の働き方にはメリットとデメリットがあります。
もちろん介護経験も豊富な介護士が、何らかの目的や理由があって、夜勤専従で仕事をするような場合にはおすすめの働き方と言えるかもしれません。
しかし介護経験も浅く夜勤の経験もない人が、いきなり夜勤専従で働くことだけはやめた方が良いです。
もちろん人によって様々な意見もありますが、まずはそのメリットとデメリットの両方を踏まえた上で、本当に今の自分に見合う働き方なのかどうかを検討し、自分で判断することが大切だと思います。